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イチローとの23年

彼を初めて意識したのは、僕が19歳の夏だった。
勉強しかして来なかった高校、浪人時代を終え、大学デビューしようと鼻息を荒くしていた1993年の夏。
合コンという場で、マニアックにも野球の話題で女の子と盛り上がり、その子は自分がオリックスファンだという。ある選手の大ファンだというから、僕がその選手を言い当てようと言うと、彼女は「無名だから、絶対当たんないよ」と言う。
僕は見事にその選手が『鈴木』と言い当てた。彼女はもちろん驚いていたが、僕はたまたま数日前に行われたジュニアオールスター(2軍のオールスター)で『鈴木』選手がMVPを獲得したことを『プロ野球ニュース』で見て知っていた。
『鈴木』とはまだ無名時代のイチロー選手のことだ。
それからというものの、僕はイチロー選手が少し話題になるたびに注視していたが、それから1年後にはもうイチローは大スターになっていた。
イチロー選手は世間の誰にとってもそうであるように、僕にとってもただの国民的大スターだったが、より僕が彼を意識せざるを得なかった理由は、彼が僕と同学年で同じ1973年生まれだったからだ。
当時僕は医学生だったが、いつしかの夏に関西にある実家に帰省した時にイチローの年齢と年俸が父と話題になり、父が「同い年なのに、あっちは1億稼いで、こっちは毎年数百万かかるでえ。えらい違いやでえ」と僕の学費が負担になっていることに少し皮肉を込めて言われたことを覚えている。父にとってはもちろん深意があったわけではないが、その言葉はまだ精神的に成熟しきれていない20歳ちょっとの僕の胸に深く刻みこまれ、それからというものの、より一層イチローを意識した。
『イチロー派』か『松井派』というのは、野球好きの僕らの世代にとってはいつも話題になることだったが、父のあの言葉のせいかわからないが、僕はいつしか『松井派』になっていた。松井の言動はすべてにおいて尊敬していたが、イチローのことを尊敬してみることはなかった。イチローがインタビューで「僕は才能をもった天才ではない。ただ、努力することに関して言えば、努力の天才とは言える」というようなことを言っていたのも何かしゃくに触っていた。『俺は何の才能もないけど、勉強1日10時間以上して努力だけで慶応医学部に入れたよ』とか、あるいは、『こっちはいくら努力してもただの医科歯科リーグのアメフト部員だよ』などと思っていたのかもしれない。
僕もあれから精神的に成長したのだろう。ここに書いたように確かに昔はイチローをあまりよく思っていなかったことだけは覚えているが、今現在は全く違う。
毎日イチロー選手の安打が気になる。『今日は代打かあ。スタメンでもっと使えよー』とヤフーニュースを見ながら内心つぶやいている。安打数、打率を見て一喜一憂する毎日。そのイチローが2016年6月16日、ピートローズを越えた。
『おめでとう。あんたは凄いよ!僕の中のスーパースターだよ』と心の中でその日は歓喜した。
そして、『僕は努力がまだまだ足りないよ。もっともっと努力して人間的に成長して一歩でもイチローに近づきたい』
今はそう思うよ、イチロー。

イチロー

『ピートローズ越え』して声援に応えるイチロー
元神賢太

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